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2019年9月12日 (木)

がんばれ!大腸菌!《バイオニクス専攻/たか》

こんにちは、たかです。

夏休みです。
皆さんはどのような夏休みをお過ごしですか?

私の夏休みの思い出は「親知らずを2本抜くために入院したこと」ですね。痛くてお粥も食べられません。
歯茎の痛みと闘いながら、夏休みの殆どは研究室で過ごしました。夏休みといえば、大学は人が少なく閑散としているイメージがあると思いますが、研究室のあるフロアは人が活発に行き交っていますよ!

夏休みに研究室に来るのは大学院生だけではありません。本研究室では3年生が夏休みを利用して、研究を開始しています。
通常、研究室に配属し、研究を始めるのは4年生からです。しかし、応用生物学部には研究室への早期配属制度があります。2年生後期の時点でGPAが3.0以上の学生が、3年生の6月に研究室に配属できるという制度です。
前期の期末テストが終わった現在、意欲的な3年生がほぼ毎日、実験をしに来ています。えらい!

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私が指導している3年生は、機能の異なる2つのタンパク質を組み合わせて、人工的なタンパク質を合成しようとしています。人工タンパク質の設計図(人工タンパク質の遺伝子を組み込んだ環状DNA)を作製し、この設計図を利用して大腸菌を遺伝子組換えします。後は大腸菌の力を借りて、人工タンパク質を合成します。
ですが、合成するタンパク質の種類によって大腸菌でのタンパク質の発現量が違います。大腸菌にとって毒性が強いタンパク質ですと発現量は減ってしまいます。他にもタンパク質の発現量が低下する要因は多数あり、人工タンパク質の合成が成功しないことも多いです。
なので、私たちはいつも大腸菌を培養している恒温機の前でお祈りしています。大腸菌さん、私たちのタンパク質のこと、何卒よろしくお願いします…。

3年生が合成しようとしている人工タンパク質には、蛍光タンパク質を融合しています。通常、蛍光タンパク質といえばオワンクラゲ由来の緑色蛍光タンパク質(GFP)と赤色蛍光タンパク質(RFP)がよく知られています。
一方で、現在合成中の蛍光タンパク質は二ホンウナギ由来の緑色蛍光タンパク質です。2009年と比較的最近、同定された蛍光タンパク質です

Bsta_6_2

写真のプレートは過去に作製した、GFPとRFPを合成する大腸菌です。ウナギの蛍光タンパク質も現在、大腸菌を用いて組換え生産中です。写真のプレートのように、ウナギの蛍光タンパク質も上手く合成され、光ることを祈っています…。頑張ってくれ!大腸菌!

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2019年9月 5日 (木)

研究室紹介②《コンピュータサイエンス専攻/スイミー》

まだまだ暑さの厳しい時期ですね。

大学院ブログのCS専攻担当
スイミーです。

今回も研究室の紹介となります。
紹介するのは岩下研究室です!

岩下准教授の研究テーマは主に『言語・感性・個性』です。
最初に具体的な研究テーマを5つ紹介します。

① 個性的な雑談対話システム
人工無能に性格と特徴を学習させ、雑談対話システムに個性を付与する研究です。例えば、悪い子とお嬢様のしゃべり方を学習させると、「~だぜェ」「~ですわ」の語尾を学習してくれます。他にもその人独自の言い回しを学習した結果、個性を持った機械との雑談対話が可能となります。

② ニュース記事の要約
ニュース記事から重要な文を取り出し、さらに要約して出力する研究です。記事の内容の中で重要な語句がどの語句と関連しているのかを言語処理によって分析し、短い文に要約します。要約した文を更に要約することもでき、記事の内容を手短に知ることができます。

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③ 感情から受ける色彩印象の分析
Plutchikの「感情の輪」における応用感情の色彩印象を分析した研究です。元々は外国の人が調べたもののため、日本人が受ける感情と色彩との関係とは少し異なります。その関係を日本人の場合で調べています。また、基本感情の間に位置する応用感情に対しても、どちらの基本感情よりなのかを調べています。例えば、「関心」と「安らぎ」の間には「楽観」という感情がありますが、それが「関心」と「安らぎ」のどちらよりの感情であるかを調べています。

④ センサによる人間の移動状態推定
スマートフォンに搭載されたセンサにより、人間の移動状態を推定する研究です。GPSを使わずに電波強度のみ(複数の基地局からの電波の強さを比較して推定)で現在位置を推定しています。また、移動状態を加速度センサ、電波強度、磁気強度の3つから推定しています。その結果、家から大学までの移動をある程度正確に測定することができています。ライフログを作成することにより、自身の生活を見直すこともできます。

⑤ 風景写真の色彩情報を用いたWebデザイン手法の提案
写真のイメージを反映した配色デザインを行う研究です。研究では配色と風景写真のイメージが合致していること、Webページのデザインとしてよいものであることの2つの両立を目指しています。結果として、全体の88%で調和のとれたWebページを作成できています。

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ここまで岩下研究室で行われている研究の一例を紹介しました。
次に岩下准教授、所属の学生、研究室のことについて聞いていきます。

Q.岩下准教授自身はどのような研究をしているのでしょうか?
A.個性的な対話、話の返し方や表現の個性を調べて、人がどのような対話戦略をとるのかを他大の方々と共同研究しているところです。

Q.岩下研究室にはどのような学生が所属しており、研究室はどのような雰囲気なのでしょうか?
A.所属の学生には明るい人が多く、研究室全体の雰囲気もほんわかとしています。実際に卒業生からも研究室の良いところとして挙げられるほど、研究室として素晴らしい雰囲気ができています。留学生や他の研究室から来た人でも研究室に溶け込みやすい環境です。

Q.他大との交流はありますか?
A.他大との交流会は毎年行っています。何人かの学生が自身の研究を発表し合い、お互いに研究の情報を交換し合っています。

Q.岩下研究室の研究はどのように進んでいきますか?
A.岩下研究室では自由に研究を行っていけるため、学生自身が課題を探して研究していくことができます。そのため、自身で課題設定ができ、自ら研究していける人はどんどん成果を上げていけます。

Q.岩下研究室に来たらどのようなことができるのでしょう?
A.研究テーマを個人毎で自由に設定し、『個性』を様々な視点から研究していくことができます。研究における実験では個人差を調べることが多く、個性的な機械との対話を実現する研究も行われています。

Q.岩下研究室の研究環境はどのようになっているのでしょうか?
A.岩下研究室ではデスクトップパソコンを一人一台使用することができます。そのほかにも視線解析器、VR360度カメラ、脈拍推定器、GPUサーバ等を扱うことができます。

Q.ありがとうございました。最後に一言お願いします。
A.会話の個性に興味を持っている方は是非岩下研究室で一緒に研究してみませんか!

今回は東京工科大学の岩下研究室について紹介しました。
岩下准教授には取材に付き合っていただきありがとうございました。

次回のブログもお楽しみに!

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