2019年9月12日 (木)

がんばれ!大腸菌!《バイオニクス専攻/たか》

こんにちは、たかです。

夏休みです。
皆さんはどのような夏休みをお過ごしですか?

私の夏休みの思い出は「親知らずを2本抜くために入院したこと」ですね。痛くてお粥も食べられません。
歯茎の痛みと闘いながら、夏休みの殆どは研究室で過ごしました。夏休みといえば、大学は人が少なく閑散としているイメージがあると思いますが、研究室のあるフロアは人が活発に行き交っていますよ!

夏休みに研究室に来るのは大学院生だけではありません。本研究室では3年生が夏休みを利用して、研究を開始しています。
通常、研究室に配属し、研究を始めるのは4年生からです。しかし、応用生物学部には研究室への早期配属制度があります。2年生後期の時点でGPAが3.0以上の学生が、3年生の6月に研究室に配属できるという制度です。
前期の期末テストが終わった現在、意欲的な3年生がほぼ毎日、実験をしに来ています。えらい!

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私が指導している3年生は、機能の異なる2つのタンパク質を組み合わせて、人工的なタンパク質を合成しようとしています。人工タンパク質の設計図(人工タンパク質の遺伝子を組み込んだ環状DNA)を作製し、この設計図を利用して大腸菌を遺伝子組換えします。後は大腸菌の力を借りて、人工タンパク質を合成します。
ですが、合成するタンパク質の種類によって大腸菌でのタンパク質の発現量が違います。大腸菌にとって毒性が強いタンパク質ですと発現量は減ってしまいます。他にもタンパク質の発現量が低下する要因は多数あり、人工タンパク質の合成が成功しないことも多いです。
なので、私たちはいつも大腸菌を培養している恒温機の前でお祈りしています。大腸菌さん、私たちのタンパク質のこと、何卒よろしくお願いします…。

3年生が合成しようとしている人工タンパク質には、蛍光タンパク質を融合しています。通常、蛍光タンパク質といえばオワンクラゲ由来の緑色蛍光タンパク質(GFP)と赤色蛍光タンパク質(RFP)がよく知られています。
一方で、現在合成中の蛍光タンパク質は二ホンウナギ由来の緑色蛍光タンパク質です。2009年と比較的最近、同定された蛍光タンパク質です

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写真のプレートは過去に作製した、GFPとRFPを合成する大腸菌です。ウナギの蛍光タンパク質も現在、大腸菌を用いて組換え生産中です。写真のプレートのように、ウナギの蛍光タンパク質も上手く合成され、光ることを祈っています…。頑張ってくれ!大腸菌!

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2019年9月 5日 (木)

研究室紹介②《コンピュータサイエンス専攻/スイミー》

まだまだ暑さの厳しい時期ですね。

大学院ブログのCS専攻担当
スイミーです。

今回も研究室の紹介となります。
紹介するのは岩下研究室です!

岩下准教授の研究テーマは主に『言語・感性・個性』です。
最初に具体的な研究テーマを5つ紹介します。

① 個性的な雑談対話システム
人工無能に性格と特徴を学習させ、雑談対話システムに個性を付与する研究です。例えば、悪い子とお嬢様のしゃべり方を学習させると、「~だぜェ」「~ですわ」の語尾を学習してくれます。他にもその人独自の言い回しを学習した結果、個性を持った機械との雑談対話が可能となります。

② ニュース記事の要約
ニュース記事から重要な文を取り出し、さらに要約して出力する研究です。記事の内容の中で重要な語句がどの語句と関連しているのかを言語処理によって分析し、短い文に要約します。要約した文を更に要約することもでき、記事の内容を手短に知ることができます。

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③ 感情から受ける色彩印象の分析
Plutchikの「感情の輪」における応用感情の色彩印象を分析した研究です。元々は外国の人が調べたもののため、日本人が受ける感情と色彩との関係とは少し異なります。その関係を日本人の場合で調べています。また、基本感情の間に位置する応用感情に対しても、どちらの基本感情よりなのかを調べています。例えば、「関心」と「安らぎ」の間には「楽観」という感情がありますが、それが「関心」と「安らぎ」のどちらよりの感情であるかを調べています。

④ センサによる人間の移動状態推定
スマートフォンに搭載されたセンサにより、人間の移動状態を推定する研究です。GPSを使わずに電波強度のみ(複数の基地局からの電波の強さを比較して推定)で現在位置を推定しています。また、移動状態を加速度センサ、電波強度、磁気強度の3つから推定しています。その結果、家から大学までの移動をある程度正確に測定することができています。ライフログを作成することにより、自身の生活を見直すこともできます。

⑤ 風景写真の色彩情報を用いたWebデザイン手法の提案
写真のイメージを反映した配色デザインを行う研究です。研究では配色と風景写真のイメージが合致していること、Webページのデザインとしてよいものであることの2つの両立を目指しています。結果として、全体の88%で調和のとれたWebページを作成できています。

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ここまで岩下研究室で行われている研究の一例を紹介しました。
次に岩下准教授、所属の学生、研究室のことについて聞いていきます。

Q.岩下准教授自身はどのような研究をしているのでしょうか?
A.個性的な対話、話の返し方や表現の個性を調べて、人がどのような対話戦略をとるのかを他大の方々と共同研究しているところです。

Q.岩下研究室にはどのような学生が所属しており、研究室はどのような雰囲気なのでしょうか?
A.所属の学生には明るい人が多く、研究室全体の雰囲気もほんわかとしています。実際に卒業生からも研究室の良いところとして挙げられるほど、研究室として素晴らしい雰囲気ができています。留学生や他の研究室から来た人でも研究室に溶け込みやすい環境です。

Q.他大との交流はありますか?
A.他大との交流会は毎年行っています。何人かの学生が自身の研究を発表し合い、お互いに研究の情報を交換し合っています。

Q.岩下研究室の研究はどのように進んでいきますか?
A.岩下研究室では自由に研究を行っていけるため、学生自身が課題を探して研究していくことができます。そのため、自身で課題設定ができ、自ら研究していける人はどんどん成果を上げていけます。

Q.岩下研究室に来たらどのようなことができるのでしょう?
A.研究テーマを個人毎で自由に設定し、『個性』を様々な視点から研究していくことができます。研究における実験では個人差を調べることが多く、個性的な機械との対話を実現する研究も行われています。

Q.岩下研究室の研究環境はどのようになっているのでしょうか?
A.岩下研究室ではデスクトップパソコンを一人一台使用することができます。そのほかにも視線解析器、VR360度カメラ、脈拍推定器、GPUサーバ等を扱うことができます。

Q.ありがとうございました。最後に一言お願いします。
A.会話の個性に興味を持っている方は是非岩下研究室で一緒に研究してみませんか!

今回は東京工科大学の岩下研究室について紹介しました。
岩下准教授には取材に付き合っていただきありがとうございました。

次回のブログもお楽しみに!

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2019年8月 9日 (金)

研究室紹介①《コンピュータサイエンス専攻/スイミー》

お久しぶりです。

大学院ブログのCS専攻担当
スイミーです。

今回は私が所属している菊池研究室について紹介します。

スイミー「今日はよろしくお願いします」
菊池講師「こちらこそお願いします」

スイミー「まずは菊池先生の専門分野を簡単に聞いてよろしいでしょうか?」
菊池講師「専門分野をまとめて言えば、神経情報処理ですね」
スイミー「神経情報処理とは具体的に何を研究しているのでしょう?」
菊池講師「脳科学や視覚科学等の神経情報に関する研究をしています。近年世の中を変革しつつあるとも言われるAIの中核をなす技術である深層学習は、元々脳の情報処理に着想を得たものですが、脳を離れて各方面で応用や発展に関する取り組みが行われています。そんな中で私の研究室では知的な情報処理を実現している実例である脳に関心を向け、実際に脳の中でどのようなことが行われているかを見ています」
スイミー「主に脳に関わる分野を研究をなされているんですね! 菊池先生の研究はどのようなところから始まったんですか?」
菊池講師「元々は形と動きを人間はどのように結び付けて認知するのか?ということに興味を持ちました。最初はモデリング方面から研究を行っていましたが、客観的に脳の中がどうなっているかを調べたいと思うようになり、心理物理実験、視線計測実験、脳活動計測へと次第に手を広げていきました」
スイミー「成程、自身の研究を進めていくうちに自然と増えていったんですね。菊池講師が今まで出した論文の中で最も有名なものは何になるのでしょう?」
菊池講師「一番有名な論文はborder-ownershipについての研究ですね。今まで様々な方に参照されています」
スイミーborder-ownershipとはどういったものでしょう?」
菊池講師「簡単に言えば、物体と背景とを隔てる境界が物体領域側にのみ帰属するという性質のことです。2000年にこの性質が脳内でどのように表現されているのかが解明されたのですが、その表現を生じさせる情報処理の仕組みがわかっていません。その仕組みを研究してきています」
スイミー「ありがとうございます。最近はどのような研究を行っているのですか?」
菊池講師「最近は先ほど述べた研究に加え、深層学習を組み合わせた脳の情報処理に取り組むことができないか研究を行っていますね。私自身としては、図地分離のメカニズムを複雑ネットワークの観点から調べる研究などにも取り組んでいます」
スイミー「おお! 今から成果が出るのがたのしみですね」

スイミー「ここまで、菊池講師ご自身のことについて聞きました。次は菊池研究室についてお聞きします。東京工科大学において、菊池研究室はどのような位置づけですか?」
菊池講師「東京工科大学コンピュータサイエンス専攻では人工知能専攻に属しています。人工知能専攻では主にユーザインタフェース、ゲーム情報学、エンターテインメントコンピューティングなどを多面的に研究していくことができます」
スイミー「現在、研究室ではどのような研究が行われていますか?」
菊池講師「脳の情報処理を理解するためのモデル研究、心理実験、BCIGANによる画像生成等を行っています」
スイミー「色々な研究をしているのですね。今一番ホットな研究テーマは何ですか?」
菊池講師「世の中が注目しているという意味ではDeep Learning絡みがホットですね。コーヒーやお茶などの脳活動や音楽認知などはカジュアルで学生の興味をひきやすいです」
スイミー「研究室の雰囲気としてはどういった感じでしょうか?」
菊池講師「和気藹々としていることが多いです。研究でもそれ以外でもコミュニケーションをとっている印象です」
スイミー「とても風通しの良い研究室なのですね! 菊池先生としては研究室をどのようにしていきたいですか?」
菊池講師「常時メンバー間でアカデミックな議論が飛び交う場であると良いなと思っています」
スイミー「ぜひそうしていきたいですね!」

スイミー「最後に所属の学生について聞かせてください。菊池研究室にはどのような学生がいますか?」
菊池講師「脳に関心を持っている人が集まっています。各自が能動的に取り組み、新しいことに挑戦しています。これからも意欲の高い人、でかいことをしたい人、いい成果を出したい人にはどんどん入ってきてもらいたいですね」
スイミー「意欲的な人が集まっているんですね。その学生達にはどのようになってもらいたいですか?」
菊池講師「より多くの人が対外的に成果を出していってほしいですね。国内だけにとどまらず、海外に向けて研究成果を出していってもらいたいです。研究の未来を切り開いていこうとする人たちでいてほしいですね」

スイミー「ありがとうございました。最後に菊池先生から一言お願いします」
菊池講師「コンピュータサイエンスとして深層学習に取り組んでいる人もいるため、その力を磨いていきたい人には受け皿があります。ユニークな立ち位置に降り、AIのルーツに興味がある人は是非菊池研究室に足を運んでみてください。他にもコンピュータサイエンスとしても特徴的な研究室がありますよ」
スイミー「今回は東京工科大学の菊池研究室について紹介しました」

次回のブログもお楽しみに!

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2019年8月 2日 (金)

DNAは二重鎖だけではない!?《バイオニクス専攻/たか》

こんにちは、たかです。

8月に入り、夏本番といった感じになってまいりました。外に出たくありません。
最近は学内のコンビニのアイスコーナーに通い詰めています。それでもコンビニまで暑くて行きたくない~!と言う日は研究室でかき氷を作っています。研究室にかき氷機があるってなんて素敵なことなのでしょう。

さて今回は研究室で遂行している研究について紹介します。以前、BLOGで私の研究を取り上げましたが、今回はラボメンバーの研究について紹介したいと思います。

本研究室で行なっている研究は大きく2つに分けられます。
一つは以前BLOGで取り上げたDNAメチル化検出。もう一つはDNA四重鎖構造の解析です。

「DNAは二重らせん構造を形成する」。そう高校でも教わってきたし、学部生の講義でもそう教わりました。
もちろんヒトのDNAは二重らせん構造をとりますが、四重鎖構造も形成するのです。
DNAは4つの核酸塩基A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)で構成されています。
DNA配列中にグアニンリッチな配列が存在すると、4つのグアニンは水素結合によって平面構造をとります(G-quartet)。このグアニンの平面構造が3枚以上積み重なって出来た核酸高次構造をグアニン四重鎖(G-quadruplex)といいます。略してG4です。

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このG4は遺伝子のプロモーター部分(遺伝子の発現に関与する領域)に存在していることがわかっています。G4が形成しているか、していないかで遺伝子の発現が制御されます。つまりG4は遺伝子のON/OFFを決めるスイッチの役割を果たします。
本研究室では、G4がどのように形成されるのか、ヒトゲノム中のどこに形成されるのか、生体にどのような影響を与えるのか、解明しています。そして、G4に結合する分子を探索することで、バイオ医薬品の開発に繋げようとしています。

そして前回、DNAメチル化のお話をしましたが、このメチル化によってもG4構造は変化します。メチル化される箇所が違うとG4構造のパターンも変わってきます。
ラボメンバーはそんなメチル化によるG4構造の変化や構造安定性を解析しています。データを見て、どのような構造が形成されているか毎日考えてニヤニヤしています。そんな姿、素敵です。

どうですか? DNAの四重鎖って聞くだけでワクワクしてきませんか?
皆さんも、二重らせん構造ではない珍しい構造を解析しませんか!

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2019年7月16日 (火)

院生は研究業績を稼ごう!《バイオニクス専攻/たか》

こんにちは、たかです。

授業のTA(Teaching Assistant)と研究活動に挟まれ、多忙な日々を送っています。大学の終バスを逃し、23時頃に駅まで歩こうと研究棟を去ると、まだ電気が点いている研究室がたくさんあっていつも安心します。みんなお泊りかな。
そんな研究活動に絶賛没頭中の大学院生たちですが、実験以外にも学会発表などの外部発表もこなさなければなりません。

バイオニクス専攻には2種類の表彰制度があります。
1つ目がBest presentation awardです。これは修士論文の最終審査会で最も優れた発表をした学生が選ばれます。
2つ目が学長賞です。学会や学術論文などの外部発表を点数化し、その総合点がトップであった人が表彰されます。学長賞の学生が学位授与式で専攻代表として登壇します。

つまり、大学院で多くの研究業績を残せば、専攻代表になれるということです!
実際に私も修士課程在学中に、学会発表が7つ、受賞が2つ、筆頭著者としての学術論文が1報という成果で学長賞を頂くことが出来ました。また、この業績により、私は日本学生支援機構第1種奨学金の返済免除制度対象者として貰いました。
同じく大学院に進学して、日本学生支援機構の奨学金を受給予定の学生は返済免除を目指して、業績数を稼ぎましょう!

そして、学会発表は自分の研究を人に伝えるという意味で大変勉強になります。
学会には自身の分野の他にも、他分野の専門家や学生たちが来場します。そんな方達に対してわかりやすく研究を紹介し、なおかつ興味を持ってもらえるように構成を練って発表する。そうすることで自身の説明能力も培われますし、相手に深く理解して貰うことで良いディスカッションにも繋がります。

学会発表を通じで多くの経験を積めますが…、学会発表で楽しいのは遠征できるということです!!笑
私は毎年、日本分子生物学会の年会に行くのですが、昨年は横浜、一昨年は神戸での開催でした。神戸は2泊3日の旅でした。旅費は研究費から出して貰いました。殆ど学会会場にいましたが、学会後は研究室のメンバーと現地の食べ物を食べたりして楽しむことが出来ました。
学会のついでに観光もできる…、これも学会発表の醍醐味ではないでしょうか!? 私はそう思っています。

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また、東京工科大学応用生物学部は毎年7月上旬くらいに東京ビッグサイトで行われるファーマラボEXPOに出ます。だいたい5研究室くらいがポスター発表を行なっています。さらに、その研究室の教授・助教の先生方が口頭発表も行います。

え? どうせ参加費がかかるんでしょって? そんなあなたに朗報です。招待券があれば参加費無料です(ちなみに日本分子生物学会も学部生であれば参加費はかかりません)。
色々な研究室の研究内容を詳しく知れる良い機会ではないでしょうか。
今年度のファーマラボEXPOはもう終わってしまいましたが…、来年お待ちしております!笑

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2019年7月 5日 (金)

制度から見る東京工科大学大学院《コンピュータサイエンス専攻/スイミー》

梅雨が過ぎ、一気に暑さの厳しい時期になってきましたね。

大学院ブログのCS専攻担当
スイミーです。

今回は制度から見た東京工科大学大学院のおすすめポイントを紹介したいと思います。
私から紹介したいのは主に2つです。

1つは学士・修士早期一貫修了制度です。
この制度は本学の学部生が大学院を含めて学部3.5年+修士1.5年の5年間で修了できる制度です。
本来であれば、学部4年+修士2年の6年で卒業するところを1年短く修了できます。
実際に私もこの制度を利用している1人です。

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この制度の良いところは研究を早期に始められることです。
早く研究に着手したい人にとっても、優秀な学生を取りたい教授側にしても嬉しい制度ですよね。
また、実際に制度を利用していて良いと思った点は研究室の先輩方と知り合えたことです。
研究のアドバイスがもらえますし、プライベートでも可愛がってもらいました。
今でも頻繁に連絡を取り合っている先輩方との繋がりは私にとって大切な宝物です。

勿論、早期一貫制度も良いことだけではありません。
1年短くなっただけ、自身がこなすタスクの量はグンと増えます。
学部3年の後期から修士1年の前期までは学部と修士でやる内容を同時進行しなければならないため、負担はかなり大きいです。
しかし、スケジュール管理をしっかり行えば、無理難題というわけではありませんよ。

デメリットもありますが、学士・修士一貫制度は良いことがたくさんあるため、もし悩んでいる人がいたら、利用することを検討してみてはどうでしょうか?

2つ目はTeaching Assistant(TA)制度です。
他の大学においてもTA制度はありますが、本学のTA制度だからこそお勧めできる点があります。

それは時給がとても良いことです!
大学側が研究に集中できるようにとTAの料金を高く設定してくれているらしいです。
私の周りでも利用している人は多く、主に自身の研究室の先生が担当している講義を手伝うことになると思います。

教える内容も自身の研究で扱うプログラム言語を用いている講義や、学部時代に一度習ったことである場合がほとんどです。
他大の人でも自身の専攻にあった講義であれば、問題はないでしょう。

仕事内容としてはレポートの採点なども含まれます(もちろん最終チェックは先生が行います)。研究生だと論文を書く機会も多いかと思います。
生徒に指摘した内容がそのまま自身の力になるので、利用して損することはなく、メリットの方が多いです。

時間を有効に使える点もお勧めする点です。講義は同じ大学の敷地内で行われるため、研究室からそのまま向かうことができ、講義が終われば、すぐに研究を再開できます。

どうでしょう? 東京工科大学大学院の良いところは伝わったでしょうか?
実際、大学院の場合は研究室にいることがほとんどだと思います。
研究室の雰囲気や、研究スタイルは様々なので、実際に進学を悩んでいる人は教授や研究生と話してみて、自分と合うかどうかを確認してみてくださいね!

次回のブログもお楽しみに!

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2019年6月27日 (木)

研究紹介2 《サステイナブル工学専攻/岬》

みなさんこんにちは! 岬です!

前回は私が取り組んでいる研究内容…の前振りまでお話しでしたので、
今回は“ポリイミドの微粒子化“の具体的な研究内容についてお話ししたいと思います!

そもそもなぜこんな研究を行っているのかというと、その背景に地球温暖化の影響による石油エネルギーから電気エネルギーへのパラダイムシフトがあります。

特に自動車産業においては、石油ではなく電気をエネルギー源としている電気自動車や
ハイブリット車が現在注目を集めています。

しかし更なる性能の向上の要求により、原動力であるモーターのコイルは複雑な形状をとり、また、大きな負荷がかかるため、コイルに塗装される絶縁塗料にはエッジカバーリング性や塗着性、耐熱性が必要とされています。

そこでこれらの問題を解決するため、
私は「電着塗装機能を持たせたポリイミド微粒子」の研究を行っています。

この研究により、電着塗装を行うことでエッジカバーリング性や塗着性の問題を解決し、
また塗料としてポリイミドを用いることで耐絶縁性・高耐熱性を実現することができるのです。

ポリイミドの微粒子化については様々な研究が成されていますが、ポリイミド微粒子に電着塗装機能を持たせる研究は当研究室が世界初で行っています!!(祝!!)

先行研究がないために地道に微粒子化の条件検討を行ったり、
ポリイミドを作る前段階のモノマーづくりに苦戦したりと大変なことは多くありますが、
その分自身の作った微粒子液によって上手く電着塗装ができた時にはとても達成感があります!

また、自分の作製したものが実際に工業製品として使われる可能性があるという
明確な成果・目標があるため研究にも力が入ります!

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2019年6月25日 (火)

研究紹介1 《サステイナブル工学専攻/岬》

みなさんこんにちは! 岬です!

今日は現在私が取り組んでいる研究の内容についてお話ししたいと思います。
前回のBlogでも少しお話させていただいたのですが、私は昨年まで本学の大学生で今は昨年からの研究を引き続き行っています。

一つの研究テーマに3年もかけるなんて大変!! と思う方もいるかと思いますが、
こんなものはまだまだ序の口で、研究をしている人の中には何十年もかけてようやく成果を出すことができるなんてことはよくある話です。

研究には終わりなんてなくて、自分がどこまで粘り強く頑張るか。
それだけでなく時には研究に“見切りをつける”ということも実は大事なことであったりします。

さて、話は戻って現在行っている私の研究についてなのですが、
簡単に言ってしまうと「すっごいプラスチック」を作っています!!笑

プラスチックと一口に言っても様々ありますが、今皆さんがイメージしているようなプラスチック容器等ではなく、工業製品によく用いられるスーパーエンプラ(スーパー・エンジニアリング・プラスチック)に属するポリイミドの研究を行っています。

エンプラというのは、汎用プラスチックの弱点であった強度や耐熱性などの問題を克服した高機能プラスチックの総称で、中でもスーパーエンプラは特に耐熱性や難燃性に優れていて、金属の代替品としてもよく用いられています。

そんなスーパーエンプラの代表格として「ポリイミド」があります。
ポリイミドは他のプラスチックと比べて高機械強度・耐薬品性・高耐熱性・高絶縁性に優れていて、宇宙航空産業などにも使用されているすっごいプラスチックです!!

そんな優れた特性を有するポリイミドは一般にフィルムや形成体として利用されていますが、
私が行っているのはそのポリイミドの“微粒子化”についての研究です。

ポリイミドは微粒子になっても他のフィルム等と同様に優れた物性を示し、
また、微粒子というその特性を活かすことで多様な用途の展開が期待されている分野であります。

今回は研究内容の前振りになってしまいましたが、 次回はいよいよ”ポリイミドの微粒子化“の具体的な研究内容についてお話できればと思います。

続く!!!

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2019年6月18日 (火)

研究員として大学で学ぶ 《バイオニクス専攻/たか》

夏の暑さを感じ始めた今日この頃です。

本格的な暑さを迎える前に、酵素や大腸菌、RNAなどを保存する-80°Cフリーザーの霜取りを実施しました。信じられないくらいサラサラな雪がたくさん取れました。フリーザーの内部扉が白から黒になりました。内部扉って黒かったんだ…。

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※写真撮影後すぐ閉めました。

そんなアイスを食べたくなるような季節になりましたが、博士課程の学生にとって重大なイベント(?)が毎年この時期にやってきます。それは「日本学術振興会 特別研究員」への申請です。
略して「学振」というこの制度は、日本学術振興会が日本の研究者に研究奨励金と研究費を無償で与えてくれる制度です。

具体的に、特別研究員として採用されると、月額20万の研究奨励金と年間150万以内の研究費助成を受けることができます。学内のTAやRAの報酬を合わせれば、まあ…奨学金なしで生きていけそうです。何と言っても研究費が貰えるのはでかい。
また、学術振興会のHPに掲載されている資料によると、特別研究員DCから5年経過後で79.5%が常勤の研究職についています。学振の特別研究員の経験があれば、研究で一生食べていくという夢に近づくのです。

しかし、その採用率は申請数約8500件のうち2割ほど。非常に狭き門です。その難関を突破するには研究の新規性・独創性が重要です。
学振の申請書は大まかに言うと、現在までの研究、これからの研究計画、研究業績、自己評価欄の計7ページで構成されています。重要なのは、現在とこれからの研究の独創性や研究業績の多さから、「こいつは将来、役に立ってくれそう」と判断してもらうことです。

そのために1年かけて申請書を準備するのですが、例年ふと気づいたら申請書の学内締め切り(GW後)になっています。不思議ですね。1年も構想時間があったのに、いつも提出間際でドタバタします。

研究のことについてアピールすることはもちろん大変ですが、個人的には自己評価欄に悩まされます。自己評価欄には研究者を志望する動機、目指す研究者像、自己の長所、研究者としての資質などを記入します。さながら、就職活動のエントリーシートのようです。学振の募集要項には、主体的な創造性や主体的な課題設定能力、高い研究遂行能力が必要、みたいなことが記述されています。他にも文科省は「研究者に求められる様々な能力」として以下を挙げています。

「独創性、創造性、未知のものへのチャレンジ精神、豊かな感性、主体的な課題設定能力、論理的思考力、国際的なコミュニケーション能力、強い意志、ねばり強さ、社会への説明能力、倫理観、幅広い視野、柔軟性、幅広い知識を基盤とした高い専門性、etc.」

いや、多い多い!求めすぎ!と思ったのは私だけじゃないはず。しかし、よく考えれば研究者として不可欠な能力であることは間違いありません。自己評価欄には、これらの項目に当てはまっているから研究職は私にとって適職だ、と述べる必要があります。なので、自分だけのエピソードをこの項目に振り分けて書けばいいわけです。

私は「主体性? ん? 主体性ってなに…?」と独り言をブツブツ言いながら申請書を書いています。研究室のみんな、独り言うるさくてごめんなさい。そっとしておいて下さい。

初めの学振申請(DC1)は、修士2年次に提出です。博士課程に進学する気持ちが少しでもあるなら申請してみてはいかがでしょうか。私も修士2年の時に申請書を書いてとても勉強になりました。

今年は採用されたらいいな…、学振…。

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2019年6月11日 (火)

強い!すごいぞ!CNNの自動探索!《コンピュータサイエンス専攻/スイミー》

このブログも3回目ですね!

大学院ブログのCS専攻担当
スイミーです。

今回も前回に引き続き研究の紹介です!

今回は同研究室で研究に取り組んでいる院生のKさんにお話をお聞きしました。

スイミー「まずはご自身の研究内容を教えてください」
K「研究ではConvolutional Neural Network(以下CNNと略記)による学習と進化的計算による探索を用いて視覚機能のモデルを自動生成しています。これにより研究者の発想の枠組みに捕らわれずに、実際の脳処理を再現している可能性のあるモデルを網羅的に獲得することができると考えています。探索する対象については図地分離モデルを扱っています」
スイミー「おおΣ(・□・;)すごく難しそうですね。因みに図地分離って、どういうものなんですか?」
K「リンゴを手に持った状態を思い浮かべてもらえればわかりやすいです。この場合だとリンゴが図で、それ以外が地(背景)となっています。逆に真ん中に穴の開いた布の場合だと、布の部分が図で、穴が地(背景)になります。こういった図と地の判別を自動で行えるようにしているんです」
スイミー「なるほど(´-ω-`)わかりやすい説明ありがとうございます」

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スイミー「それでは研究に取り組んだきっかけというのはどのようなことがあるのでしょうか?」
K「研究に取り組んだきっかけはイメージによるところが強いです。『CNN、人工知能、自動探索』って何か強そうじゃないですかw。元々、自動生成に興味があり、それができる研究を選びました」
スイミー「イメージでやりたいことを決める人は多そうですよね」

スイミー「それでは研究の面白さとしてはどのようなことがあるのでしょうか?」
K「分かっていないことが徐々に分かっていく感覚というのはやはり、楽しいですね。図地分離自体は研究室に入るまで触ったことがなかったんですが、タスクの一つとしてやっていくうちに仕組みがわかってくると楽しくなりました! 図地分離はまだまだ未知の分野なので、自分が誰も達成していなかったことを達成していく感覚というのは中々味わえないものじゃないですよ!」
スイミー「実際に触ってみて興味が湧いたというのは他でもありそうですね!」
K「はい! 他にも研究をしていれば、様々な知識が身に付きます。また、成果として学会に出せば、自分の爪痕を残すこともできます。研究室だと個人で使えないリソースを使えるのも大きいですね」
スイミー「そうですね! それらは研究室でしか行えないことですね」

スイミー「それでは研究の大変さというのはどういったところでしょうか?」
K「進捗度合いがわからないことが辛いですね。最先端を走っていると目の前には誰もいないので、誰とも比較できませんし、どう進めていけばいいのかも自分で決めなければなりません。自分が間違った方向に進んでいるのか、正しい方向に進んでいるのかもわからないですからね」
スイミー「分かります(`・ω・´)未知のものを探索するというのはそれだけ難しいということですね」

スイミー「研究の成果はどういったところで役立っていくと考えていますか?」
K「今やっているのはCNNの構造を自動生成することです。これは図地分離だけではなく、他のタスクにも応用できるはずです」
スイミー「例えばどのようなところでしょうか?」
K「画像識別においては特に役立つでしょうね。図地分離モデルを精確に生成できたのなら、奥行きの識別ができているはずです。自動運転時の立体的な空間を画像で識別する際には力を発揮できます」

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スイミー「最後に学部生や院進学を悩んでいる人に向けて一言お願いします」
K「頑張って研究してくれー!」
スイミー「それだけ?w」
K「研究したいなら院に行くべき! 新しいことを解明したかったら、院で研究しましょう!」
スイミー「ご自身の研究について教えていただきありがとうございました」

次回のブログもお楽しみに!

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